S imboli di Roma ローマのシンボル
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ローマのシンボル

伝説と絡み合う長い歴史を持つ永遠の都ローマには、多くのシンボルがあります。

紋章として使われてた動物は、中世まで使用されていた王者ライオン(LEONE)、

ルネッサンス時代に使われていた、ローマの誕生にまつわる狼(LUPA) などが代表的で

これらのシンボルにプラスして古代ローマ軍の軍旗に使われていた鷹(AQUILA)なども挙げられます。

ローマ市の紋章は、とてもシンプルなデザインで、古代ローマの歴史を思い起こさせる要素でできています。

背景の真紅(ポルポラ)と金色の文字はローマ帝国の色であり、そこに書かれているS.P.Q.R と言う文字

(Senatus Populus Que Romanusの頭文字)は共和国時代にダイナミックなバランス関係にあり、

ローマの形成していた「元老院(貴族)と市民」 という意味です。

文字上のビザンチン風の十字架は 、ローマの基盤ともいえるキリスト教文化を表したものです。

現在でも知られている紋章は、真紅の背景に斜めに配置された金色のビザンチン十字とSPQRの文字が書かれた盾が、

8つのポイントをもつ王冠を被ったもので、既に紀元後200年 後半ごろには使用されていました。

 

               マンホールの蓋            ゴミ箱の紋章     掲示板(上部にSPQRの文字)

 

 

SPQRの頭文字について 

ローマの紋章に書かれている、S.P.Q.Rには元老院およびローマ市民 と言う意味があることを前章で書きましたが、

これが正しい説とはされているものの、現在でもこの文字に関する色々な説が語り継がれています。

まずは、ローマが誕生する以前に繁栄していたサビーニ族が作ったフレーズに由来しているという説。

Sabinus Populus Quis Resistet (誰がサビーニ人に楯突くことができようか?)と自信たっぷりだったサビーニ族を

制覇したローマ人が、彼らの力を誇示するために わざわざ引用したと言われるものです。

そして、中世に入ってもこの頭文字の意味合いについては、時勢、政治、法王などによって色々な説がありました。

400年代には次の5つのバージョンが語られていましたそうです。

Sapiens Populus Quaerit Romam (賢人はローマを愛す)

Stultus Populus Quaerit Romam (ゆがんだ人間はローマを愛す)

Senex Populus Quaerit Romam (年寄りはローマを愛す)

Salus Papae Quies Regni (法王が安泰なら、国は安全だ)

Sanctus Petrus Quiescit Romae (聖ペテロはローマで安眠する)

当時のコメディの歌の中には、“Solo Preti Qui Regneno”. (ここでは神父が統治を行なっている)

などというものまで登場したそうで、これらの推移をみても、サビーニ族から始まり、

ローマの衰退への道、多神教者のローマ共和国の滅亡、カトリック教会が栄えていく時勢の変化が伺えます。

 

LUPA ROMANA

カピトリーノ美術館のLUPA

ルパ・ロマーナ(ローマの狼)はローマ市の紋章の動物として不動のもので、エトルリア人が設計したブロンズの彫刻が

市の象徴となっています。これは当時のローマの基礎 の大部分がエトルリア文化(ローマ誕生以前に栄えていた文化)に

よるものであったという証でもあります。ローマの創立者、双子のロモロとレモ を育てたと言う伝説の狼は、

ローマにとっては母のような存在でもあるのです。

 

カンピドーリオにあるLUPA                                          ポポロ広場のLUPA

 

 

AS ROMA(ジャッロ・ロッソ)のシンボル

ローマのサッカーチームのシンボルマークです。ちなみにSSラツィオは宿敵です。FORZA ROMA, SEMPRE!!!

             

                             1番はじめのASローマのシンボル                現在のASローマのシンボル