P orta Pia ピア門の紋章
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ピア門は、城壁で囲まれたローマへの入り口として数多く存在する門のひとつで、

ノメンターナ通りと9月20日通りをはさんで立っています。

9月20日通りから見た門は、1561−64年にかけて法王ピオ4世の注文で、

ミケランジェロが建築をしたものですが、枠をはずでた行動で知られているミケランジェロらしく、

門を装飾する際に、ちょっとしたいたずらをしました。

<ピア門を9月20日通りから見たところ>

門の中央上部(法王の紋章の上)と両脇に、円形の奇妙な形のデザインが施されていますが、

実はこれは石鹸の入った洗面器と(フリンジ付)タオルをデザイン化したものなのです。

よく見ると、なんとなくわかりますよね。 

 

            <洗面器にかけたタオル(フリンジ付!)>    <こちらには石鹸も入っています>

この門とデザインに一体何の関連性があるかって?

実は、この門を作らせたピオIV世は、メディチ家出身という建前だったのですが、

先祖に床屋を営んでいたものがいるということが発覚し、床屋のシンボルでもある

ひげそり用の洗面器、石鹸、タオルを装飾し、法王に捧げたというのです。

このエピソードはローマっ子に、それなりの家の出身でなくても、

大物になれる可能性があるという夢を与え、肯定的に受け止められています。

 

ピア門を反対側から見ると、まったく違う形式の建築物となります。

こちらは、ヴィルジリオ・ヴェスパニャーアにより1864年に建築されたものです。

ノメンターナ通りから見たピア門

2つの像は、1855年にノメンターナ通りにある、サンタニェ−ゼ修道院の床が崩れ落ちた際に

修道院全てが崩れ落ちなかった奇跡に感謝して、ピオIX世が捧げたものです。

製作者はフランチェスコ・アマドーリ(どっかで聞いたことのある名前・・・)

 

奇跡に感謝して作られた、サンタニェーゼとサンタレッサンドロの像

2つの像は、1870年に爆撃に合い一部が破損しましたが、1929年に修復されました。

2つの門の間は、ベルサリエーリ軍に捧げた博物館となっています。