N aone ナゾーネ
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ナゾーネというのは直訳すると大きな鼻という意味のイタリア語ですが、

ローマではこれは水のみ場(フォンタネッレ)のことを指します。

ローマ市は世界でも唯一、市民の喉の渇きを癒す目的で作られた水のみ場を所有する街と言われています。

他の国で見かける噴水はあくまで美観や建築学的な目的で設置のもので、

ローマのフォンタネッレとは基本的に制作意図に違いがあります。

イタリア水道局によると、ローマには2000個以上の水のみ場が存在するそうです。

大部分のナゾーネは約100キロ重さのある鋳鉄で作られていま が、中には、真鍮性の動物をかたどった

装飾的な蛇口や、ただのチューブから水が流れ出すタイプのものもあります

チューブのカーブする部分に穴があいていることがありますが、これは水の出口を指でふさぐことによって

チューブ内に圧力をかけ、穴から 水がピューと飛び出して飲みやすくなるよう配慮されているからです(下の写真参考)。

3040年代には、水を受ける役割をする半円形の水槽が取り付けられたものが設置され、現在でも60個ほど市内、

公園、オリンピック村などに残っていますが、現在では多くの水槽は持ち去られたり、暴徒に壊されたりしてしまいました。

そのせいか、歴史的に重要な蛇口は、現在ではそのほとんどが普通のチューブに付け替えられています。