M ichelangelo(1) ミケランジェロ参上
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現在フランス大使館となっているファルネーゼ宮の部屋に

フレスコ画の描くよう注文を受けた当時の巨匠ラッファエッロは、

製作中の絵画の完成まで誰にも見せたくないと、作業場への

立ち入り禁止を命じました。

同時期にローマに滞在していたもう一人の天才、ミケランジェロ

はそれを聞きつけると、どうしてもライバルのラファエロが制作

している絵が見たくなくなりました。

商人に変装したミケランジェロはファルネーゼ宮の前で

商品の販売を始め、ガードの目をを盗んで内部へ

滑り込みました。

ラファエロの絵画のある間には誰もおらず、製作中の絵を

一目したミケランジェロは、近くにあった墨で壁の一部に

人間の頭をスケッチすると部屋を後にしました。

部屋へ戻ったラッファエロは、この絵に気がつき、生き生きとした素晴らしいデザインを一見して、これがミケランジェロの

手によるものだと理解し、手付かずのまま壁に残しました。

 

この伝説にはもう1つのバージョンがあります。

当時ミケランジェロの弟子でもあり、ファルネーゼ宮でラファエッレの手伝いをしていた、ダニエレ・ダ・ヴォルテッラを訪れた

ミケランジェロは、彼に合うことができず、名刺代わりにガラテアの間にこの絵を残したと言うものです。

この絵は現在でも残っていますが、ファルネーゼ宮は現在フランス大使館として使われているので、

保安のため残念ながら一般の入場はできません。

フランス大使館関係者の招待者であれば入れるそうなので、コネを探して見る必要がありそうです。

 

 

ファルネーゼ宮正面                       ファザードはミケランジェロの設計によるものです。

 

 

 

ラファエロが制作したファルネーゼ宮の               フレスコ画、「TRIONFO DI GALATEA」