B occa della verita' 真実の口
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もともと真実の口は、下水の蓋として使われていました。

表面に彫られているネプチューンの顔に威厳があるせいか、

いつ頃からかネプチューンの口に手を入れて「うそ」を言うと、

入れた手が食いちぎられると言われるようになり、

広場で行なわれる庶民裁判で「うそ発見器」として使われるように

なりました。 

ある女性の浮気が隣人の密告により明るみに出て、

夫は真実を確認するため、疑惑をもたれた妻を広場で「真実の口」

にかけることにしました。

大勢の野次馬が集まる中、真実の口に歩み寄る女性に、

いきなり群衆の中から飛び出してきた男性が彼女を抱きしめると

熱いくちづけをしました。

騒然とする群集に引き離された男は「あまりにも若くて美しい女性だったのでつい理性をなくした」と許しを乞い、

被害者である女性も「若気のいたり」として、この男を許しました。

男はその場から去りましたが、実はこれは彼女の愛人だったのです。 女性は、真実の口に歩み寄ると

「私はいまだかつて夫以外の男性に体を触れさせたことはありません。先ほど私に抱きついてきた男性を除いては・・・」

というと、手を口の中に入れました。固唾をのむ群集の前で引き抜かれた手は傷ひとつついていませんでした。

真実の口が、このずる賢い女性に騙されることになったこの事件に依頼、真実の口に対する信頼性が希薄になり、

その後、真実の口裁判は行なわれなくなった言われます。

 

 

真実の口は、 サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の ポーチ左側に置かれています 。コスメディンというのは ギリシア語で装飾されたという意味があります。     6世紀にギリシャ教会として作られ、何度にもわたる  改築で現在の形になりました。鐘楼は34.2mあり、  1289年に制作された鐘が取り付けられています。

入り口を右に入ったお土産やさんの壁にかけられている、         8世紀頃に作られたビザンチン風モザイク。